1962-02-02 第40回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
いぜんとして新規学卒者を中心とする若年令層が移動の主力をなしているが、近年、中年令層の移動もふえ、また移動先は第三次産業から第二次産業へと変わりつつある。このような移動に伴い農業就業人口は年率約二・五%の割で減少し、三十五年度には一千四百十三万人(総理府の「労働力調査」より推計)となった。
いぜんとして新規学卒者を中心とする若年令層が移動の主力をなしているが、近年、中年令層の移動もふえ、また移動先は第三次産業から第二次産業へと変わりつつある。このような移動に伴い農業就業人口は年率約二・五%の割で減少し、三十五年度には一千四百十三万人(総理府の「労働力調査」より推計)となった。
大体の基準を申し上げますと、中年令層の転職者に対して適当な職種ということになるわけでございますが、年少者の場合と異なりまして手先の器用さを特に要求するようなもの、これは職種としては選びにくいのでございます。
○大原委員 政府の今までの本会議あるいは予算委員会の説明を見ますと、雇用状況はよくなっている、こういうお話ですが、しかしながら、中年令層から高年令層にかけての不完全雇用者はしみついておる。だんだんと増大をして深刻になっておる。あるいは臨時工とか社外工とか、そういう不安定な雇用関係の労働者がふえておる。あるいは賃金の格差も増大をしている。こういう一つの特徴を持っていると思うのです。
○堀説明員 現在の失対事業就労者の状況を見ますと、御指摘のように、若年の方もおられますが、その相当部分は中年令層、高年令層の方々でございます。従って、失対事業に入られましてから後におきましても、停滞する期間が非常に長い、こういう状況でございます。
これが中年令層における一番大きな問題である。数よりも質において中年令層は非常に問題が多いのじゃなかろうか。それは日本の社会的状況、賃金構造、それからもう一つは技能というものがありません。石炭については長年勤続しても、他の産業において能力検定はだれもできないのです。人物試験はできましても、能力がわからないのです。そこにおのずから流通市場に出られるような格づけをすることも必要なんです。